前作の公開後、スタローンのもとには多くのベトナム帰還兵から感謝の声や映画への賞賛が書かれたファンレターが届けられたという。その中の1通に、もし『ランボー』の続編を作るなら戦闘中行方不明者(M.I.A.:Missing In Action)を取り上げて欲しいというものがあった。この手紙から生まれたのが本作である。
当時ハリウッドは、『地獄の七人』『地獄のヒーロー』など、社会問題化していたM.I.A.や戦争捕虜(P.O.W.:Prisoner of war)をテーマにした様々な作品を世に送り出していた。その決定版となったのが本作だが、暴力的・好戦的な映画として批評家からは酷評、ゴールデン・ラズベリー賞(最低の映画を選ぶ賞、通称「ラジー賞」)を4部門も受賞するという不名誉な快挙を成し遂げてしまった。
原題:Rambo: First Blood Part II 監督:ジョージ・P・コスマトス 脚本:シルヴェスター・スタローン、ジェームズ・キャメロン 出演:シルヴェスター・スタローン、リチャード・クレンナ、チャールズ・ネイピア、ジュリア・ニクソン 音楽:ジェリー・ゴールドスミス 全米公開:1985年5月22日 日本公開:1985年8月3日 全米ボックスオフィスランキング:初登場1位 全米興行収入:1億5042万ドル 日本配給収入:25億円 全世界興行収入:3億40万ドル