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シュワルツェネッガー作品

ジェームズ・キャメロン不在のシリーズ第3弾『ターミネーター3』

T-1000との死闘から約10年、“審判の日”を回避し自身の使命を果たしたかに思えたジョン・コナーの前にまたも2体のターミネーターが現れた。
1体は、未来にレジスタンスの幹部になる若者たちを抹殺しようとする最新型ターミネーター“T-X”。
そしてもう1体は、前作でコナー親子をT-1000から守ったT-800と同じ容姿を持つT-850。
再びターミネーターと戦うことになったジョンはまたも未来を変えることが出来るのか…。

『エンド・オブ・デイズ』『シックス・デイ』『コラテラル・ダメージ』と興行的に不振が続いたシュワルツェネッガーが起死回生とばかりに出演した『ターミネーター』シリーズ第3弾。
しかし、ジェームズ・キャメロンはノータッチ。さらに、リンダ・ハミルトンが出演を拒否。また、前作『ターミネーター2』でジョン・コナーを演じたエドワード・ファーロングまでも、ドラッグ問題により降板することに…。

契約上、続編製作の権利を持つインターメディアは、キャメロンの穴を埋めるべく、監督に『ブレーキ・ダウン』『U-571』のジョナサン・モストウを抜擢。キャメロンの意志に反して製作を進めることになり、ファンの間では製作前からその出来が不安視されていた。

敵役のターミネーターには、当初ヴィン・ディーゼル、シャキール・オニール、ジュード・ロウなどが候補にあげられていたが、結局、敵役のターミネーターは女性型になることになり、『X-MEN』シリーズのファムケ・ヤンセン、元スパイス・ガールズのエマ・バントン、『マトリックス』シリーズのキャリー=アン・モスなどの候補の中から、最終的にはスーパーモデル出身のクリスタナ・ローケンがTX役を演じることになった。

映画は味気ないオープニングタイトルで始まり、雄叫びを上げる未来のジョンの姿が映し出される。前作でマイケル・エドワーズが演じた未来のジョンにはリーダーの風格が感じられたが、本作では全くの別人になり、この時点ですでに多くの観客を落胆させた。なにかと評判の悪い本作のキャスティングだが、ジョン・コナー役を別の俳優が演じていたら、作品全体の印象は全く違うものになっていたかもしれない。

また、とにかく悪ふざけが多いのも本作の特徴で、シュワルツェネッガー演じるT-850の登場シーンでは、星型のサングラスを掛けるという笑えないギャグまで用意されている。

最新型のターミネーターというT-Xについては、プラズマ砲や火炎放射器などの武器が内蔵されているというそもそもの設定が馬鹿馬鹿しく、金属骨格がある利点も感じられない。
また、クリスタナ・ローケンが随所で見せるわざとらしい仕草もマイナスポイントだ。

肝心のアクションシーンも、CGを駆使した巨大クレーン車のカーチェイスや、トイレでのターミネーター同士の格闘という派手な見せ場は用意されているものの、単調でどこかもの足りない。

前2作がそれぞれに見せた緊張感や新しさが感じられず、とりあえずシュワルツェネッガーがターミネーターを演じただけの凡作になってしまった本作だが、『T2』後のジョン・コナーの設定や衝撃的なエンディングなど、物語にいい部分もあっただけにその作品の出来が非常に悔やまれる。

『ターミネーター3』の興行成績

全米3500館以上で公開された『ターミネーター3』は、独立記念日を含む初めの週末で4404万ドルを稼ぎ、公開初日からの5日間での興収が7252万ドルに達する好スタートを切った。
最終的にアメリカ国内で1億5037万ドル、全世界で4億3337万ドルの大ヒットを記録したものの、2億ドルと言われる製作費とプロモーション費用を考えると興行的に成功したとはいえず、また、作品自体の評判が芳しくないことから現在では一般的に失敗作と見なされている。

俳優業を休業する前のシュワルツェネッガー最後の主演作となった『ターミネーター3』

『ターミネーター3』が公開中の8月6日、米NBCテレビの『トゥナイト・ショー』に出演したシュワルツェネッガーは、かねてより噂のあった次期カリフォルニア州知事選挙への出馬を番組内で表明。その後見事当選を果たし、11月18日、第38代カリフォルニア州知事に就任、本作を最後に俳優としての活動を一旦終えることになった。

『ターミネーター3』作品情報

原題:Terminator 3:Rise of the Machines
監督:ジョナサン・モストウ
脚本:ジョン・ブランカート、マイケル・フェリス
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、クリスタナ・ローケン、ニック・スタール、クレア・デインズ、デヴィッド・アンドリュース
音楽:マルコ・ベルトラミ
全米公開:2003年7月2日
日本公開:2003年7月12日
全米ボックスオフィスランキング:初登場1位
全米興行収入:1億5037万ドル
日本興行収入:82億円
全世界興行収入:4億3337万ドル