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スタローン作品

史上最強のコンビ誕生!『デッドフォール』

『デッドフォール』は、1989年に公開された(日本公開は1990年3月3日)スタローンとカート・ラッセル共演のバディ・アクション大作。
ロス市警でNo.1の座を競う二人の刑事、タンゴとキャッシュ。アルマーニのスーツを着こなしスマートに事件を解決するタンゴと、陽気でワイルドなキャッシュは価値観も個性も正反対。やがて殺人事件の犯人に仕立て上げられ刑務所送りになった二人は、汚名を晴らすために渋々協力しあって犯罪組織に立ち向かうのだった…!

映画は、スタローンの「Okay…Let’s Do It!」の掛け声から始まり、すかさずハロルド・フォルターメイヤーによる軽快な音楽が鳴り響く。荒野に続く一本道でのカーチェイスの後、スタローン演じるタンゴは前方から迫り来るタンクローリーに銃弾を撃ち込んで停車させる。メガネをかけたスーツ姿で銃を構えるスタローンは安定のカッコよさで、映画が始まってからここまでおよそ3分、掴みはOKだ。

カート・ラッセル演じるキャッシュが殺し屋に襲われ、地下駐車場でカーチェイスを繰り広げた後、犯罪組織の罠にはまった二人は刑務所に送り込まれる。刑務所内で命の危機にさらされる状況にあっても、相変わらず軽口をたたき合いながら余裕をかますタンゴとキャッシュ。この二人の名コンビっぷりを堪能すればいいだけという、これは本当に気持ちがいい映画だ。その後も、脱獄してから二人を罠にはめた黒幕に迫るまで、タンゴの妹キャサリンを交えながら、テンポよくストーリーが展開していく。

敵陣に乗り込むクライマックスは、装甲車によるカーチェイス、銃撃戦、格闘シーン、爆破と盛りだくさん。積み上げられていく死体の山にはなんのメッセージ性や悲壮感もなく、ただ単純な娯楽アクションに徹しているのも清々しい。

ちなみに、監督のアンドレイ・コンチャロフスキーは製作の途中でプロデューサーのジョン・ピーターズに解雇され、以後は『プリンス/パープル・レイン』のアルバート・マグノーリが監督を引き継いだそうだが、そもそも脚本が未完成のまま撮影に突入した現場はとにかく大混乱だったようだ。

そんな製作過程の問題を感じさせない軽いノリの本作、まったく性格が違う二人が心を通わせていくという80年代に散々作られたバディ・アクションの総決算的な作品であり、スタローンファンならぜひとも押さえておきたい1本だ。

『デッドフォール』の興行成績

1989年12月22日に全米公開された『デッドフォール』は、スタローンとカート・ラッセルの軽妙な掛け合いとテンポの良さが受け、全米で6341万ドルの興収(現在の1億3886万ドル相当の興収:2020年4月時点の換算)をあげるヒットを記録。
アクション・コメディともいえる『デッドフォール』の成功に手応えを感じたスタローンはコメディの分野にも手を伸ばすことを決意。次作『ロッキー5/最後のドラマ』を撮り終えた後に、本格コメディ『オスカー』で大勝負を賭けることになる。

公開から30年あまりの時を経て浮上した『デッドフォール』の続編企画

2019年9月、スタローンが『デッドフォール』の続編企画の検討に前向きとの驚きの報道が流れた。スタローン自身はすぐにでもやりたいというコメントを残しているが、現時点でカート・ラッセルは続編に前向きではないとのこと。続編製作の行方は、ひとまずカート・ラッセルの態度次第といえそうだ。

『デッドフォール』作品情報

原題:Tango & Cash
監督:アンドレイ・コンチャロフスキー
脚本:ランディ・フェルドマン
出演:シルベスター・スタローン、カート・ラッセル、ジャック・パランス、テリー・ハッチャー、ジェフリー・ルイス
音楽:ハロルド・フォルターメイヤー
全米公開:1989年12月22日
日本公開: 1990年3月3日
全米ボックスオフィスランキング:初登場2位
全米興行収入:6341万ドル
日本配給収入:2億5000万円