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シュワルツェネッガー作品

シュワルツェネッガー大いに困る!『キンダガートン・コップ』

シュワルツェネッガーが『ツインズ』(1988年)に続き、再びアイヴァン・ライトマン監督とタッグを組んだコメディ主演作第2弾。凶悪犯逮捕のため、幼稚園に潜入するタフガイ刑事、ジョン・キンブルをシュワルツェネッガーが演じる。

キンブルは、無精髭を生やしたいかつい顔にサングラスをかけ、ロングコートを身にまとうコワモテの刑事。
4年にわたり追い続けた凶悪犯クリスプをついに追いつめるが、決定的な証拠を得られないでいた。鍵を握るのは大金を持って息子とともに姿を消したクリスプの妻レイチェルで、キンブルは相棒の女刑事オハラとともに、レイチェルが身を潜めるオレゴン州へ向う。
レイチェルの息子が通う幼稚園に潜入する予定だったオハラが食あたりで寝込んでしまったことから、キンブルは自らが教師になりすますことを決意。勇んで幼稚園に潜入するが…。

シュワルツェネッガーが子供たちに悪戦苦闘する姿を想像するだけで本作の面白さは保証済みで、屈強な男シュワルツェネッガーのイメージを逆手に取った設定はわかっていても面白い。さらに、周りを小柄な役者ばかり揃えたことで、シュワルツェネッガーのデカさは今までにないほどだ。

幼稚園の女教師ジョイスとのロマンスを挿みつつ、物語は期待通りに進んでいくが、離婚による母子家庭の問題や児童虐待など現代の重いテーマもさりげなく取り入れているところも見逃せない。

シュワルツェネッガーが演じる役柄は、アイヴァン・ライトマン監督との前作『ツインズ』よりさらに人間らしく現実的になり、シュワルツェネッガーはコメディからさらに一歩進んでハートウォーミングな分野にも足を踏み入れている。

相棒のオハラや校長のシュロウスキーなど、主要な登場人物たちのキャラクターの持ち味も引き出しつつ、子どもたちと心を通わせていく様子も感動的で、安心して楽しめる娯楽作品に仕上がっている。

『キンダガートン・コップ』の興行成績

『キンダガートン・コップ』は、1990年クリスマスシーズン真っ只中の12月21日に全米公開。当時爆発的ヒット続けていた『ホーム・アローン』に阻まれボックスオフィスランキングでは2位デビューにとどまったものの、その後も息の長いヒットを続け、最終的には年間全米興収10位となる9146万ドル(現在の1億9857万ドル相当の興収:2020年4月時点の換算)を稼ぎ出した。
この頃のシュワルツェネッガーはまさに絶好調。次作『ターミネーター2』でついにマネーメイキングスターの頂点に上り詰めることになる。

『キンダガートン・コップ』まさかの続編登場

『キンダガートン・コップ』製作から25年後となる2015年6月、ドルフ・ラングレン主演で続編製作が開始されたことが報じられ、一部のファンに驚きが走った。
監督を務めたのは、スティーヴン・セガール主演の『奪還 DAKKAN -アルカトラズ-』や『ジャーヘッド2 奪還』『山猫は眠らない5 反逆の銃痕』『トレマーズ5 ブラッドライン』などを手掛けた愛すべきB級映画専門監督ドン・マイケル・ポール。
ユニバーサル映画の旧作をビデオスルー作品としてリメイクするユニバーサル1440エンターテイメントによって製作された『キンダガートン・コップ2』は、続編というより前作と同じような内容のリメイク作品になっており、本国アメリカでも例に漏れずビデオスルー作品としてリリースされた。

『キンダガートン・コップ』作品情報

原題:Kindergarten Cop
監督:アイバン・ライトマン
脚本:マーレイ・セーラム、ハーシャル・ウェイングロッド、ティモシー・ハリス
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ペネロープ・アン・ミラー、パメラ・リード、リンダ・ハント、リチャード・タイソン、キャロル・ベイカー
音楽:ランディ・エデルマン
全米公開:1990年12月21日
日本公開:1991年6月29日
全米ボックスオフィスランキング:初登場2位
全米興行収入:9146万ドル
日本配給収入:8億円
全世界興行収入:2億196万ドル