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全盛期のスタローンが生んだ最強のヒーロー!『コブラ』

『コブラ』は1986年に公開されたバイオレンス・アクション。スタローンならではの激しいアクションにあふれた、今なおファンの間で根強い人気を誇る作品だ。

スタローンが演じるのは、“コブラ”の異名をとるロス市警のはみだし刑事マリオン・コブレッティ。コブラが追う狂信的殺人集団“ナイト・スラッシャー”による殺人現場をモデルのイングリッドが目撃したことから、彼女は命を狙われることに。コブラはイングリッドを守るためナイト・スラッシャーと死闘を繰り広げる…!

監督は『カサンドラ・クロス』『ランボー/怒りの脱出』のヒットメイカー、ジョージ・P・コスマトス。イングリッド役は当時のスタローンの妻ブリジット・ニールセンが演じている。

脚本は、ポーラ・ゴズリングの小説『逃げるアヒル』をもとにスタローン自身が担当。もともとは自らが主演する予定だった『ビバリーヒルズ・コップ』のために書かれたものだったが、パラマウント・ピクチャーがその脚本に難色を示したためスタローンは企画から離脱、かわりにキャノン・フィルムズによって製作されたのが本作だ。

いかにも80年代風のアレンジがされているが、刑事アクションの傑作『ダーティ・ハリー』を強く意識したことが明白な本作。コブラのキャラクターはハリーっぽくもあり、『ダーティ・ハリー』で連続殺人犯のサソリを演じたアンドリュー・ロビンソンが嫌味な警部補で、同じく『ダーティ・ハリー』でハリーの相棒チコを演じたレニ・サントーニがコブラの相棒役で出演している。
ただし本作は、『ダーティ・ハリー』の上辺だけをなぞっただけの印象が拭えず、社会性やメッセージ性が感じられないのが残念なところ。

スタローン脚本史上でも上位に入るであろう手抜き感がある本作、しかしシンプルな映画ゆえにスタローンのカッコよさが際立っているとも言える。
コブラが自宅に戻るときに邪魔な車を強引に押しのけ、さらに文句を言いにきたチンピラの服を引き裂くという理不尽な行動や、自宅でも革手袋はおろかサングラスも外さずピザを食べるなど、キャラクター造形にはやり過ぎた感じがあるものの、全盛期のスタローンはやはりカッコいい。

上映時間87分というかなりタイトな尺にまとまっているのも良く、スタローンファンなら、たまに無性に観たくなる中毒性を持ち合わせた作品だ。

年間2位のオープニング成績を記録!『コブラ』の興行成績

1986年5月23日に全米公開された『コブラ』は、祝日にあたるメモリアルデーを含む4日間で1565万ドルを稼ぎ出し、その年第2位のオープニング成績を記録。最終的な全米興収は4904万ドル(現在の1億2042万ドル相当の興収:2020年5月時点の換算)に上り、1986年の年間全米興収で15位となるヒット作になった。

『コブラ』作品情報

原題:Cobra
監督:ジョージ・P・コスマトス
脚本:シルベスター・スタローン
出演:シルべスター・スタローン、ブリジット・ニールセン、レニー・サントーニ、ブライアン・トンプソン、アンドリュー・ロビンソン
音楽:シルべスター・リーバイ
全米公開:1986年5月23日
日本公開:1986年11月1日
全米ボックスオフィスランキング:初登場1位
全米興行収入:4904万ドル
日本配給収入:17億5800万円
全世界興行収入:1億6000万ドル